「限りある時間の使い方」について

 

小説を除いて、ここ数年で自分にとってインパクトのあった本は、この「限りある時間の使い方」(オリバー・バークマン)だろう。時折、私も周りの人に勧めているが、日本でどの位売れたんだろう。勿論、(今更)時間管理術など学びたいわけではない。ビジネスの一線を退いても、どう生きていけばいいのか、何をすればいいのか、真面目に考えて、プランして・・そういう焦り(「自己中心性バイアス」)をこの本はさらっとほぐしてくれたのである。曰く、「世界はもう壊れている、いまではなく、実はずいぶん前から壊れている。」「どんなに努力しても完全な未来などできない、人生は永遠の救済への準備期間ではない、僕たちは4000週間しか生きられないのだから。」「大事なことは自分は今ここにいることに気づくことだ」「純粋な趣味は生産性や業績志向への挑戦状だ。個人の自由時間もいいが、価値のある共同作業へ参加する自由には深い意味がある」

シニカルで悲観的な話ではない、ふと頑張りすぎる人の肩の力を抜いてくれるような本。